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【懺悔】2020年度国家公務員試験総合職(工学)の敗因を分析する(Part1)

こんにちは,連日のひどい雨ですがみなさまいかがお過ごしでしょうか。

7月5日に,国家公務員試験総合職受験した皆様お疲れ様でした。二度の延期にもかかわらず,無事に行われました。人事院の皆様にも感謝申し上げます。

かくいう私も大卒程度を工学区分で受験し,専門16,教養24と非常に低い点数を出してしまいました。これは例年ではボーダーではあります。しかし,今年度にかんしては,不確定な情報でありますが,平均点が上がったとのことでしたので一次試験の合格はかなり悲観的です。

さて,ブログをご覧の皆様に,成功例を見たい方はすぐにブラウザバックすることをお勧めします。ここは,失敗した人間が,先に結論を述べてしまえば,戦略には自信があるが自分の能力の低さにより結果が出せなかった男が書いた記事なのです。つまり,これは自戒の込もった自己満足と失敗の記録に過ぎないからです。

一方で国家公務員試験の工学区分について,ネットに溢れる情報は非常に少ないのも現状です。これから公務員講座や予備校に通わずに独学で合格を目指す皆様にもなにか(有益かどうかは任せますが)情報を提供したいと思い発信しています。

厳しい現実でありますが,「勝てば官軍」「勝者によって歴史は書かれる」のように結果を残していない人間の負け犬の遠吠えであり,空虚なものです。是非とも私の屍を超えて欲しいと願っています。

この記事は,2つのパートに分けて書かれています。Part1では,国家公務員試験への戦略とそれに対しての勉強方法を述べます。Part2では,いよいよ敗因の分析に入ります。僭越ながら,我が国の工学教育への意見や,試験を通じて学びました知識を自分のものにする姿勢についての考察に徹します。

なお,受験にあたってはせんせい様の「公務員試験に払う金が会ったら旅行にでも行ってこい」(ブログの方はリンクが切れていますが)が非常に参考になりましたので合わせてご覧ください。

www.youtube.com

勉強を始める前に

ここからは具体的な戦略に移っていきますが,ある前提を述べておきます。

どの試験でも共通しますが,知識は自分のものにしなければ,つまり本番で高い点数をとる工夫をしなければ,受かりません。 マークシートですから適当に書けば当たる部分もあるのですが,試験である以上ギャンブル要素を強めていくのはオススメしません。

よって,もう気づいていると思いますが,どれだけ難しい問題を解いたか,寝る間を惜しんで必死に勉強したかは関係なく*1,知識を自分のものにするべきです。そういう意味で「解いたら解きっぱなし」は避けるべきです。

私は対策した科目については,Googleスプレッドシートに記録しました。そこには,「感想」として,問題にどう着目すべきか,なにを知っていればよかったのか,なにを勘違いしていのか,知らなかったのかなどを書き込みました。それは未来の自分への対話であり,解き直す際にかなり役立ちました。なんだかんだ勉強の記録はA4用紙で15枚ほどになりましたね。

当日は印刷してカバンに忍ばせておきました。一種のお守りですね。受かりそうにないけど,これだけやったんだというのは,やり直してもまだ頑張れるという自信にもなりますし,こうやって戦略について仔細に思い出せるのも過去の記録の積み重ねのほかありません。

教養試験の戦略

教養試験は40題を全て解答し,構成は以下のようになっています。

  • 文章理解(和文・英文)
    • 内容把握
    • 文章整序
    • 空欄補充
  • 判断推理・数的推理
  • 資料解釈
  • 時事
  • 自然科学(物理,化学,生物,地学から3題)
  • 人文科学(日本史・世界史・思想・地理)
  • 社会科学(法律・政治・社会・経済から3題)

雰囲気を掴むためにも過去問集は買うべきです。去年のでも解いてみて,解けそうだったら専門に移ってもかまいません。 jitsumu.hondana.jp

残念ながら私は全く歯が立ちませんでしたので,戦略を立てることにしました。それは,たった2つですが,

  1. 文章理解,数的・判断推理,資料解釈,自然科学は点数が取れるようにする。
  2. それ以外は捨てる!

だけです。

捨て科目を作ろう

はっきり言って各分野1題しか出ないようなものに,一から知識をつける時間を割くのは効率が悪いです。 確かに,自然科学は生物や化学の無機有機のように暗記の要素が強いですが,高校時代に学んだことならこんなことやったなぁくらいのノリで思い出せるのでやったほうがいいと思います*2

人によっては時事は確実に解けるように言われます。確かに,面接で時事について問われたり,国家公務員試験の時事はかなり特殊な側面を持ちますが,2問だけだからいいやと思いました。

このように,捨て科目を作ったのは得点源にしたい科目を確実にすることが,教養を突破する第一歩だと思ったからです。教養の問題はどれを正解しても,すべて「1点」なのです。もし,自分が出題者だったら,数的・判断推理をすごく点数を高めに設定しますが,そうではないのです。つまり,きちんと考えて解いた1点も初見で当たった1点も同じなのです。確実に解くべき問題を落とさないこと重要になります。

文章理解・自然科学

この2つは過去問しかやりませんでした。

自然科学は解いたら,高校のとき使ってた教科書で確認する作業で知識を定着させました。

英語はTOEIC910点持ってて得意なので本番も満点でした。ただ英文自体のレベルは高いように思われます。 和文センター試験とかで国語が得意な人は解かなくてもいいのかなという印象ではあります。

数的推理・判断推理

教養試験の鬼門であり,問題数も例年1番多く出題されますし,多くの人が苦手としているようですね。 私自身教養はこれに最も時間を掛けたと言ってもいいです。初めての時本当に解けなかったので。

これには定石がありますので,問題を見た瞬間にある程度それが思いつくまでやり込むしかないと思います。 あと,過去問集と解法が違っても論理的に正しければおkです。

数的判断は比とか確率とかそういうのです,昔から数学は得意ですが,簡単な計算を短時間で出すようなのは本当に苦手だったので本当に苦労しました。

資料解釈

資料解釈はわりと得意でしたね。 選択肢を見て,解けそうなのを確かめてくか,資料から明らかにわからないものを切っていく作業でしたので。

ただ,対前年比増加率とかいう単語がいきなり出てくるので,参考書はやった方がいいですね。

専門試験の戦略

専門試験は「工学に関する基礎」(大学受験レベルの数学と物理)を20題,選択問題を4-6科目のうち20題を選んで解く方式です*3。 4から6科目から20題ということは,例えば,5+5+3+2+3+2みたいな解き方ができます。

私は工学部で概論も含めて流体力学土質力学水理学,物理化学,計測工学,構造力学,熱力学,機械力学,材料工学,原子力工学,情報系の授業を取っていましたので,そこから20題解こうと思いました。

問題は基礎的なものが多いです。大学の授業の資料や,学校で使っていた教科書を参考に過去問を解きました。

実は,専門に時間を割くことができず,手を広げ過ぎたことが敗因になるのですが,それはPart2に書きますね。

先ず過去問より始めよ

何度も述べていますように,工学区分は過去問の解説をしたような書籍が非常に(それでもほかの理系に比べれば豊富ですが)少ないです。

このように,個人の方がブログでまとめてくれているものもあります(すげえ)が, yaku-tik.com

文系の方がこういったのがあるのに比べると羨ましい限りです。

jitsumu.hondana.jp

過去問は人事院に開示請求し,いくらか払うとCD-ROMが送られてきます。

届くまで1ヶ月半ほどかかるので余裕をもった請求をしましょう。

注意!:当分の間ネットでの開示請求は停止しているので,指示にしたがってください。)

なお,工学に関する基礎にはこういうのが出ています。

jitsumu.hondana.jp

土木系の方は,こういうのもありますね。私は土木系の科目が好きになれないので,使いませんでした。 jitsumu.hondana.jp

Part2へつづく

ここまでお読みいただきありがとうございました。

工 事 中

*1:試験1ヶ月前でも1日8時間は寝てました。

*2:いわゆる高校時代の社会についても同様です。

*3:なお,選択の方法については,例えば,流体力学水理学土質力学は同時に選択できないなど制限がありますので注意してください。