【たぶん】受験生必見!和訳問題の解き方!
この記事はある程度英語の知識がある人向けです.
英訳問題ってなんだよ
英訳をするのに,逐語訳や堅めでかっこいい文章を書く必要はありません.もちろん書けることに越したことはないですが,そのスキルは大学の教育からでも遅くはないでしょう.
英訳問題,入試一般では1点でも多く獲得することが大切です.あるので,ゆえに,英訳問題とは,日本語の文章を英語にして,それが英語的に伝えば正解です.
逆の場合を考えてみてください.
和訳するときによく陥るのですが,その英単語の意味は調べることでわかっていても,全体の文章に訳すとぼやけてしまうことがありませんか?つまり日本語で書いてあるが,日本語で何言っているかわからないという状況です.
英訳で出される問題は,論理的な文章のみだと断言していいので,これはつまり文章の構造を抑え,伝わるような文章を心がけることが最低限(そしてそれは十分です)となります.繰り返しますが,文学的な英語に関しては大学からでも遅くはないでしょう.
以下に英訳をするためのフローを表します.
英訳問題を解くためのフロー
- 主語と述語を決定する
- 言い回しを訳す
- 訳すのが難しいものをなんとか訳す
- 文章の骨格をつくる.
これをして初めて英訳に取りかかれます.重要なことは英文を書き始めるまでこの作業は全て日本語で行われるということです.一つ一つ解説します.
1.
英語訳はなぜ難しいのでしょうか.それは日本語と英語の文の型の違いによります.詳しくは手元の参考書などを確認して欲しいのですが,英語には5つの型(SV, SVO, SVC, SVOO, SVOC)が提唱されています.
感覚的にはわかっているかもしれませんが,日本語は「Sが...V」なのに対して,英語は「SがVする...」となります.
よって,主語と述語を見つけることは文を作る上で最優先事項です.日本語の文章をみて,「誰が」「なにをする」を列挙してください.また日本語中では主語が明記されないことがしばしばありますが,前後の文章から,明記すべきです.わかんなかったら,ItやWeで書くのはアリです.
日本語でも英語でもそうですが,文中に複数の主語ー述語がみられます.そのときは文章の大主語をきちんと見つけてください.
2.
仮定形や比較,よくつかう言い回しを訳します.難しく言いましたが,訳せそうなところを訳すという作業です.
3.
日本語から訳すとき,難しい時ものが多くあります.もちろんこれは知っているか知らないかの世界ですし,楽をするには語彙を増やしておくべきです.しかし,どうしても難しい,もしくは知らない時には,なんとかしてひねり出さなければいけません.したがって,ここでは2つのアプローチを考えます.
3.1 言い換える
言い換えるのはもっともやりやすいことでしょう.しかし,あまり極端な言い換えをすると減点なので,意味を失わずにすることは難しいです.
3.2 訳さない
わからなくて別になくても意味が通じる場合は,開き直って訳さないのも手です.
また「頭痛が痛い」のように英単語にしてしまえばその意味を含むので頑張らなくてもいいということはあります.
4.
ここまでの作業をしたなら,英語の文型になるように日本語を並べる作業をします.
本番では丁寧に書くのもいいですが,時間がないので,私だったら問題文に書き込んでしまいます.
解くべ
それでは,実際の問題で実践してみましょう.以下の文を英訳してください.
「頑張っている自分へのご褒美」であるドーパミンがうまく働いている限り,私たちの脳は頑張って何かを達成することに快感を感じ,結果として,程度の差はありますが,努力を続けることができるのです.(島根大・2019年度)
1. 主語と述語の関係は?
- 「ドーパミンが」→「うまく働いている(限り)」
- 「私たちの脳は」→「快感を感じる」
前者が大主語ですね.
- 「」→「努力を続けることができる」
この主語は文には示されていませんが,Weで始めるのが適当ですね.
さて,文中に「結果として」という接続後があるのでそこの前後で文章を2つにするとして考えれば楽そうです.
2. 言い回しの整理
- 「〜〜する限り」 = as long as ~~
- 「結果として」 = as a result
3.訳すのが難しそうなものは?
「頑張って達成する」
まず「頑張って」は必要なのでしょうか?もちろん入れてもいいと思いますが,達成するという単語(achieve, attain, accomplish)1にその意味は含まれているから消してもいいでしょう.
「程度の差こそあれ2」
程度は何に対してでしょうか.文章からでは「努力」ですが,もっと深く掘り下げるべきです.つまり,(我々がする努力は)程度の差があるという意味です.
これをそのまま翻訳するなら例えば
- although it(=effort we make) depends
- greater or lesser degree(辞書引いたらこれ出てきた)
ただ,私は言い換えを選びました.意味が通るようにすれば
- 「多かれ少なかれ」 = more or less
と言えるはずです.この場合,more or lessは動詞の直後に置くことに注意してください.
4. 文章の骨格
したがって,文章の骨格はこのようになります.
私たちの脳は 快感を感じる 達成することに ドーパミン ←「頑張っている自分へのご褒美」である が うまく働いている限り
結果として,私たちは 努力を続けることができる 程度の差はあるが
解答例
Our brain feel pleasure to achieve something as long as dopamine that treats to myself works. As a result, we can more or less continue to make an effort.
参考書とか
- 作者:道喜, 中原
- 発売日: 2003/10/02
- メディア: 単行本
- 作者:西 きょうじ
- 発売日: 1993/09/01
- メディア: 単行本
これだけで十分!