上手いことやるブログ

人生はサバイバルです。自分の生きやすいように生きれたら勝ちだと思います.

【総括】自己認識の瑕疵と楽観主義

僕の愛してやまないTED Talkに,エイミー・カディ氏の「ボディランゲージが人を作る」ってのがあります。 高校3年生からお世話になりました。

www.ted.com

これは,人間の非言語表現(ノンバーバル)が自己及び他者に与える影響について考察したものです。

人間を含め,広義の動物は自信があるときは体の占有面積を多く取るように振る舞い,対してそうでないときには縮こまる行動がみられます。これらはもちろん,感情の発露なのですが,逆に行為をすることによって自己の理性の管理を検討したものです。 したがって,これは実際のところ自信があるかどうかにかかわらず,自信がある「フリ」をすれば,自他者ともに自信がある勘違いできるので,つまり,生理上は自信が出ているという体は心に影響を及ぼすことを示されたということです。このことから,我々は成功しているかどうかにかかわらず,成功している人間のふりをすることで成功へ導けるということを示唆したものです。

ところで,行動が結果に及ぼすことを実践する際に,なんだか偽者(imposter)みたいだとの苦言があります。 彼女の経験からそれを否定し,力強いメッセージを投げかけるシーンは(16:05あたり),涙なしで見られないですね。

で,私生活でいろいろあったので,まずこのTED Talkを見直し,行動様式について見直す作業をこの数週間していました。その辺の話題を書いてこうと思います。

まず,ふと伊藤真(2006) 夢を叶える勉強法,サンマーク出版を読んでいたら,Seligman, M. E. P. (2018) Learned Optimism: How to Change Your Mind and Your Life, Vintage Booksが出てきました。

当然僕は英語ができないので,和訳版の山村 宜子訳(2013) オプティミストはなぜ成功するか,パンローリング株式会社を読みました。 この本は,オプティミスト(楽観主義者)が結果を出すことについて,認知主義の観点から実証した本です。新たに学習性無気力を提案し,蔓延っていた行動主義者を一刀両断する過程は一科学者として胸が熱くなるものがありました,

また,パッシミスト(悲観主義者)の行動様式が永続的,普遍的,個人的な責任の所在を求めることを指摘しながらも,パッシミスト自身の利点をきちんと述べつつ,オプティミストを習得する方法を示した名著であることが言えます。

で,この本を読んだ感想ですが,私は自分のことをひどい悲観主義者だと勘違いしていました。悲観主義で他人を傷つけた経験も多く,定期的に精神科に通院するのは,自分がそれであるからだと思っていました。

しかしながら,この本の定義からはむしろ強烈な楽観主義者であることがわかりました。というか,世の中の悲観主義者ってこんなもんじゃないんですね。安心したので生産性が上がりました。

ありきたりな感想でしたが,今夜はこの辺で。

これは余談ですが,洋書ってKindleになると値段が桁1個減る気がします。いつかバズってたRosling, H. (2018) Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think, Spectreも1.6ドルで買えましたしね。

あと,イギリス行った時も異常に本が安かった気がします。

出てきた本